32歳で若年性乳がんになったお話

32歳で若年性乳がんになりました。まつわるお話を記録として。

抗がん剤中の頭皮冷却について

抗がん剤の何が嫌って、髪の毛が抜けることが一番でした。

 

髪の毛って外見の中で変化が一番わかり易い部分ですよね。

 

それが嫌だと訴えたところ、髪の毛の脱毛を防ぐために、コールドキャップ/頭皮冷却をおすすめされ、やることに。

 

コールドキャップ/頭皮冷却って??

頭皮を冷やすことで血管を収縮させ、血管収縮により毛嚢の細胞に到達する抗がん剤の用量が減少し、結果として毛嚢の細胞破壊が抑えられるというものらしい。

 

 

私はパクリタキセル12回投与の3ヶ月間、毎回頭皮冷却を行ってました。

 

これがその頭皮冷却マシーン。イギリス製だそうです。

 

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方法は、ルート確保後に髪の毛を濡らす

→そこにコンディショナーをつける

→その上に写真真ん中に見える水色のキャップをかぶる

→それを固定するためのキャップをかぶるという方式でした。固定するためのキャップは顎へのストラップがついていて顎で固定されます。

 

水色のキャップの先に機械につなげるパイプがあり、機械につなげるとそこに冷却された液が水色のキャップ内に流れ、キャップ内を循環したのち、反対側のパイプから機械にもどってまた冷却されるという感じです。

 

水色のゴム製?キャップからつながっているパイプの先に見える緑の部分が機械側に接続するアタッチメントになっています。

 

私は大きながんセンターで治療を受けているのですが、私が見渡せる限りで3台くらいありました。

 

1台につき、接続部分が2つあり、1台で二人まで使用可能というものです。

なので、ほとんどの回でお隣さんは頭皮冷却をする方でした。

 

パクリタキセルの投与30分前から開始し、投与後1時間ずっと被っていました。

それが標準らしいです。

なので、毎回1時間半のプラスアルファの時間がかかりました。

 

 ちなみに、顎でキャップを固定しており、頭皮に密着させることが重要のため、かな〜り顎周辺がキツかったです笑

そのため、頭皮冷却中は大きく口を開けることが出来ないため、ほとんどものは食べずに飲み物だけで過ごしてました。

おまけに顔がめっちゃ潰されるので、被ってる最中はお饅頭のように顔がプニプニでした笑笑

 

 

そんな頭皮冷却の効果は?

私にはバッチリ効果がありましたよ!!!!

 

声を大にして言いたい!!!!

 

効果がバッチリありましたーーーーーー!!!!!!!!

 

 

髪の毛はいつもの抜ける量よりも多くはなりましたが、もともとが毛量多い為、抜けても全体的に髪の毛あり、見た感じは普通の人でした!

 

これ、本当に助かりました。

 

もちろん、髪の毛洗ったり、乾かしたりすると抜けるし、クシを通すと抜けたりもしたんですが、見た目は変わってないように思います。

 

と、自分では見た目変わってないと思っていたんですが、3ヶ月前の写真と今を比べて見たところ、毛量が減っていました。

自分ではあまり気づかなかったけど、写真を見たらわかります。

ふんわりしてた髪の毛がぺたーって感じです。

それでも、全体的に減っているので、部分的にどっかがハゲるということもなく、見た目は普通の人。

これはありがたいです。

ってか、以前はどんだけ毛量多い人だったんだよって思うくらいです笑

 

 

これ、本当に日本でも普及してほしい。

今はまだ日本では医療機器として日本で認可されてないようですが、将来日本でも認可されることを願っています。

脱毛しないってことだけで気分とかモチベーション変わると思うんですよね。 

時間が余分にかかって、髪の毛濡らしたり、コンディショナーつけたりとちょっとした手間はあるけど、患者側のアピアランスには費用対効果は大きいと思います。 

 

 

 

メリットがあるということはデメリットもあるのでは?

 

デメリットその1

頭皮に到着する抗がん剤の量が減少するため、万が一頭皮等にがんが事前に転移していたら、その部分におけるがんが退治出来ない可能性がある。

頭皮での再発の危険性についても、長期的リスクはまだ明らかになっていないとか。

私が頭皮でがんが再発したとなったら、この頭皮冷却が原因だと思ってください笑

もうそうなったらそうなったときだと考えてます。

 

デメリットその2

投与中、頭が濡れて冷やされるので寒い

 

そのため、私は湯たんぽと寝袋を持参して抗がん剤の投与に行ってました。

この湯たんぽは投与中ずっと温かい為、看護師さんにヒートパック温め直してもらえますか?と何回も聞くことなく済んだので、私のおすすめです笑

寝袋も体を温めるのにちょうどよく、看護師さんやボランティアの方々にグッドアイデアね!と言われてました笑

寝袋持参ってちょっと変な人ですが、寒がりの私にとってはとっても役に立ちました。

この寝袋のアイディアはオーストラリアで抗癌剤治療を受けてらっしゃった日本人の方のブログで拝見しました。

アイディアありがとうございます。

 

ちなみに、私はこんなに寒いって思うのに、隣の白人の女の人は頭皮冷却してもサンダルとかで来てました笑 

その足先、寒くないの〜?って隣で見てました笑

さすが、体温が高い白人さんです。

 

 

 

 

こんな感じで、12回の投与が終わった今でも髪の毛保っています。

投与が終わってから抜けるという話も聞いたり聞かなかったりなので、今後も抜けないよう祈るばかりです。

 

 

 

 早く日本でも認可されますように!!!

 

この体験談は一個人のものです。副作用の出方や薬の効き方は人それぞれかと思います為、一個人のお話として受け取っていただければと思います。